8月に「仕事人内閣」を作った安倍さんは明日、衆議院を解散して、選挙をやるみたいです。
民進党が山尾さんの不倫騒動を機に低迷、小池新党(希望の党)はまだバタバタしてる状態で、今なら勝てると踏んだのでしょう。
確かに争点がはっきりせず、投票率は悪そうです。
これから小池劇場がどこまで盛り上がるのか、まだわかりません。
いずれにしても、民進党からは、小池さんに擦り寄る人がどんどん増えそうです。
節操ないというか、あまりみっともいいものではありません。
ということで、これから選挙に関する演説やコメントが多くなりますが、その中でありがちな誤用について書きます。
今日もテレビでそんなシーンに遭遇しました。
新党の綱領について「耳ざわりのいい文句ばかりが並んでますが」などと言ってる人がいましたが、これはまちがいです。
耳ざわりにいいも悪いもないのです。
「耳に障る」が「耳障り」ですから、「耳ざわりなことば」しかないのです。
この「障り」を「舌触りがいい」「肌触りがいい」の「触り」と混同するので「耳ざわりがいい」と誤用しがちなのです。
それから、先ほど私が書いた「みっともいいものではない」「みっともよくありません」というのも、実はアウトです。
「みっともない」というのは「見たくもない」ということばと同じです。
「見とうもない」が崩れて「みっともない」になったのです。
「みっとも」がある、ない、「みっとも」がいい、悪いということではないのです。
こうした誤用が生まれるのも、人にはっきり「耳ざわりだ」「みっともない」と言うと険悪になるので、それを避けたいという空気が背景にあるのだと思います。