「高見の見物」といきたいところだが

安倍政権は6月に「日本再興戦略2017」をまとめるそうです。

その特徴は「移動革命の実現」と「健康寿命の延伸」で、特に「移動革命」がすごいです。

 

まず、ドローンでの配達の本格化。

 

とりあえず、離島や山間部で飛ばしてみて、ゆくゆくは都市部での実現を目指しているそうです。

 

実現のめどとしては2020年代ということで、これはまあ、納得できます。

 

もう一つは自動走行で、新東名高速で先頭車両だけドライバーが運転して、後続が無人車が隊列で走るという実験をして、22年に東京-大阪間の高速道での商業化を目指すそうです。

 

これって早くないですか?

なんだか怖くなりました。

 

 

さて、『毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術』からよくある誤用例の巻です。

 

まずは「高見の見物」です。

 

「高いところから、余裕を持った第三者としてものごとを見る」ことですが、これは「高見」ではなく「高みの見物」が正しいです。

 

「高み」は「高い所」のことで「み」は接尾語になります。

「深みがある」「明るみに出る」などの「み」と同じです。

 

「高見を目指す」とは言わないので、「高み」と使いましょう。

 

それから、「食料が尽きる」意味で「食べ物が底を尽き」と書くことがありますが、これも正しくは「底を突き」になります。

 

ただし、「尽きる」と「突く」がややこしいので「底をつく」とひらがなにすることをオススメします。

 

もうひとつ、「非行少年を更正させる」「更正施設」「会社更正法」などの「更正」もよくある誤用です。

 

正しくは「更生させる」ですね。

更正は「あらためて正す」ことで、更生は「生まれ変わる」「立ち直る」という意味です。

 

両方とも字が近く、意味もかけ離れていないので混同しやすいです。

ご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

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