時代によって変わる表記

 

前に、次代背景によって外来語の表記は変わると書きましたが、確かに「昔はこう呼んでいたのに、今はこう呼ぶんだ」という言葉に出くわします。

たとえば昔の満州にあった都市(もちろん今も中国に存在しますが)は、ハルピンと呼ばれていましたが、今はハルビンと表記されています。満州経験のある高齢の方の原稿には、ハルピンと書かれていることが多いです。こういう場合は「当時の表記に基づきました」と断りをして、そのまま使うという方法もあります。必ずしも直さなければならないというわけではないのです。

同じような例では、ドイツの地名も以前とは異なっています。ドイツ語で「g」は「グ」と濁らずに「ク」と発音します。それに伴い、以前はハンブルグと呼んでいたのが、現在はハンブルクとされています。同じ理由で、ニュルンベルク、アウクスブルクと表記し、国名でもルクセンブルグがルクセンブルクと変化しています。

ただし、著者の方がこだわるのであれば、直さずに当時の表記のままでもよいと思います。その場合は、先ほども書いたように「今は違う表記だがあえて」という断りを入れるとよいのです。あとは、たとえば、ハルビンとハルピンが両方登場しないように注意することも大切です。

 ただ、これも、当時の新聞記事などを引用するときは、当時の言葉のままのほうがよいので、その限りではありません。例外があることもお忘れなく。そういう場合は「ハルピン(ママ)」と「そのまま」という意味の「ママ」をつけることもあります。

 

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