スピンと花布
読みかけの本のページに、はさんでおくものとして、しおりがありますが、同じ役割で、もともと本に付いているものとしては、リボンがあります。
一般には、リボン、しおり紐などと言われていますが、出版業界では、これをスピンと呼んでいます。
英訳するなら、ブックマークが正しいのですが、ブックマークはいまや別の意味になってしまいましたね。 続きを読む スピンと花布
スピンと花布
読みかけの本のページに、はさんでおくものとして、しおりがありますが、同じ役割で、もともと本に付いているものとしては、リボンがあります。
一般には、リボン、しおり紐などと言われていますが、出版業界では、これをスピンと呼んでいます。
英訳するなら、ブックマークが正しいのですが、ブックマークはいまや別の意味になってしまいましたね。 続きを読む スピンと花布
目次の前に、前書きが来ることは、先日書きましたが、その前に「扉」というものがあります。
ですので、本文の1ページ目は、扉ということになります。
扉とは、本のタイトル、著者名、出版社名が入ったものを指します。
扉の裏は、通常は空白とし、次の3ページ目に前書き、前書きがない場合は目次が入ります。
「本書を○○氏に捧ぐ」などの献辞を入れる場合は、扉の裏に入れることが多いです。
まとめると本の構造としては、扉、前書き、目次という順番になります。
前書きがない、小説などでは、3ページ目に目次が入ることになりますが、目次の項目が多く、1ページに収まらないことがあります。
その場合は、もちろん目次を2ページ以上にすればよいのですが、3、4ページを目次にすると、目次の2ページが表と裏に分かれてしまい、ちょっと見にくい感じになります。
その場合は、3ページ目に目次扉を入れて、目次を4、5ページに持ってくると、左右見開きになって、見やすくなります。
目次扉にはタイトルとそのあとに「目次」という文字を入れ、シンプルに作るのが基本です。「目次」という文字の代わりに英文で「contents」と横に入れたりすることもあります。
ところで、この扉ですが、自費出版の場合は、予算の関係でもあり、本文の1ページ目になりますが、一般の本(自費出版と区別する意味で企画本と呼んだりします)では、別の紙で、扉を作ることがあります。
これを別丁扉などと呼んでいます。
別丁のメリットとしては、色が付けられるので、格調が高くなるということがあります。
色を付けるといっても、カラーでは落ち着かなくなりますので、2色か1色ということになります。
2色の場合は、そのうちの1色は、まず黒です。タイトル、著者名などは黒でないと落ち着かないので。
ですので、黒と黄色、黒と青などの組み合わせが一般的です。
1色の場合も、ブルー、イエロー系の落ち着いた感じが無難です。
色は落ち着いたもので。そして用紙を少し厚めで、ザラッとした感触のあるものや、波目などの紋様のあるものに変えるのが効果的です。
用紙が変わるだけでインパクトがあります。そのあたりはデザイナーさんにお任せすれば大丈夫です。
予算は少し増えますが、別丁扉にすると、本のイメージはまちがいなくグレードアップすると思うので、ひとつ考えてみてはいかがでしょうか。
皆さん、本の構成上、目次と前書きはどちらが先だと思いますか?
目次が先と思っている方が多いと思いますが、前書きが先になります。
そのほうが収まりがよいからです。
本の最初に目次がないのは不便とお思いかもしれませんが、前書きはせいぜい、3,4ページのものなので、目次のページは容易に見つけられますので、さほど問題ありません。 続きを読む 目次と前書きの関係
口絵というと、一般の方には耳慣れない言葉かもしれません。
週刊誌などでよく見かける、グラビアページと言えば分かりやすいですね。
単行本にも、もちろん口絵はあります。
口絵の内容はどんなものかというと、
自分史 著者の若いときの写真(兵隊時代など)、家族の写真など
研究書 研究対象の資料や図など
エッセイ 紀行であれば、行き先で撮った写真。山歩きならば、山の写真など 続きを読む 口絵
使い分けの話が多いですが、外来語にも使い分けが必要になるケースがあります。
それは、発音は同じで意味が違う言葉があるからです。その混同を避けるために、表記を変えているのです。
たとえば「ボーリング」と「ボウリング」。厳密には違うものを指します。
ボーリング(boring)は、地質調査などにおける掘削の意味で、われわれが遊ぶ、ボールでピンを倒す競技はボウリング(bowling)です。
続きを読む ボーリングは行けません