行雲流水

アメリカ大統領選挙もいよいよ終盤戦に入り、恒例のテレビ討論が行われました。

内容は相変わらずのディスり合いで、実りのないものでしたが、放映後のリサーチではクリントン氏が優勢だったようです。

トランプ氏は当初ジョーカー的な存在でしたが、ひょっとして勝つのではと思わせる善戦ぶりです。

対するクリントン氏は見た目にも健康状態が心配されますね。
投票日までに、なにか健康上のアクシデントがあれば流れが変わるかもしれません。

もし、トランプ大統領が実現すると、日本にとっては影響が大きいでしょう。
まず米軍駐留に対する日本側の負担増を求めてくる可能性があります。

これは揉めるでしょうね。
基地関係の事故や米兵の事件などが起きれば、日米関係の悪化は避けられません。

投票日である11月8日に注目ですね。

さて、四字熟語の続きです。

『四字熟語のおさらい』(土井里香 自由国民社)には、数多くの四字熟語が登場します。

その中から、あまり馴染みのないものを取り上げてみます。

自分史を書かれる方には金言のような四字熟語がありました。

「行雲流水(こううんりゅうすい)」

これは、宋の文豪・蘇東坡(そとうば)が、文章作成の極意を言ったものです。

「文章は、行く雲、流れる水のように自然まかせがよい。初めから決まった形などないのだ」

よく、「話すように書け」などといいますが、それに近いものがあるかもしれません。
わかりやすく、親しみやすく、を心がけるという意味でしょうか。

美文を意識すると、力が入りすぎて、文章が重くなったり、くどくなったりしがちです。

とはいうものの、文豪だからして、すらすら書けるのであって、普通の人にとってはなかなか自然に言葉は出てこないですよね。

文章を書くときは、気持ちを楽にというか、肩肘張らずに書きましょうと解釈すればよいと思います。
「行雲流水」は文章だけでなく、ライフスタイルにも使えます。
自然体がいちばんということですね。

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