藤井4段がついに偉業を成し遂げました。
号外が出るほどのトップニュースになりましたね。
対局相手の増田4段も19歳で、藤井4段が入る前は棋士では最年少でした。
つまり、いちばん若い2人の闘いだったわけです。
まあ、テレビは「勝負メシ」だの、いろいろやってくれましたね。
解説の、ひふみんも迫力でした。
何を言っているのかわかりませんから、アナウンサーの力量が問われます。
将棋界の天才といえば、藤井4段の前は、羽生3冠、その前が谷川元会長ですが、この3人に共通するのは、親が将棋をやらないことだそうです。
このあたりがスポーツ界の天才とちがう点です。
頭を使う競技(勉強も含めて)は親が介入しないのがポイントのようです。
さて、『日本語語源詮索辞典』から「革命」という語についてです。
「革命」ということばは、近代にできたことばのように思えませんか?
実は古く平安前期からあることばなのです。
元は漢語で天が改まることをさしました。
「天命」の「命」と「改革」「変革」の「革」を合わせでできたものです。
当然、「改革」「変革」も漢語です。
菅原道真が左遷されたのは革命によるものといわれています。
古代日本では辛酉(かのととり)の年には革命が起こるとする伝えがあったので、朝廷はそれを恐れて辛酉の年に年号を改めていました。
宇多天皇のとき、学才のある道真が藤原氏をおびやかしたため、藤原氏に通じた者が道真に対して、「翌年は革命の年なので、厄介事が起きる前に引退したほうがよいですよ」と勧めましたが、道真は無視しました。
それを受けて「道真の謀反」と風説を流して九州に追放した陰謀があったと言われています。