ブルースとブルーズ

 

ブルース、リズム・アンド・ブルースという言葉は、音楽用語としてよく耳にします。古くは「伊勢佐木町ブルース」「恍惚のブルース」など、歌謡曲のタイトルにもなっています。

でも、このブルースという言葉も外来語の表記としては正しいものではないのです。正しく発音するならブルーズ(blues)です。でも、いまさら「赤と黒のブルーズ」などとは言いづらいですよね。もう完全にわが国においては言葉として定着しています。

ブルースには「憂鬱」という意味もありますが、これを「沈んだ」「物憂い」という意味の形容詞にすると、同じ外来語でも「ブルージー」と、原語どおりに表記しています。このあたりが日本人の器用さというところでしょうか。厚切りジェイソン氏なら「Why Japanese People!?」と叫ぶかもしれません。

ブルージーという言葉は比較的最近使うようになったので、原語どおりになったのでしょう。ブルースと同じ時代に使われたら「ブルーシー」になっていたのかどうかは分かりませんが。外来語の表記には時代的、社会的な背景が影響することは確かだと思います。

ブルースと同じように「S」を「ズ」と表記するものは、ニュース(news)などがあります。これも原語どおりなら「ニューズ」となります。ほかにも「阪神タイガーズ」なども、正しくは「タイガーズ」ですよね。

 それにしても外来語の表記はややこしいですね。私は手越さんの居るグループは勝手に「ニューズ」と呼んでいます。そのほうがかっこよくないですか? 

 

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