海外在住の方の出版

自分の本を出したい、という方は、国内だけでなく、海外にもいらっしゃるはずです。
海外在住の方が日本で出版することはできるのでしょうか?

多少の条件はありますが、海外でも、日本で本を出すことは、ほぼ問題なくできます。

その条件とは、
1 電話代、国際便代など、国内より、経費がかかるので、そのぶんを通信費として上乗せしておく。
2 出版期日を国内の著者より一ヶ月程度余裕のあるものにしておく。
3 ぎりぎりになって、複雑な直しなど、対応が難しい作業は避ける。

という程度です。
海外特有の事情は「1」の経費面ぐらいなもので、あとは国内とそう変わりません。
昔から比べれば、海外との通信事情は格段にスピーディかつ廉価になりました。
数10年前は、アメリカ在住の邦人と1、2分通話するだけで、国際電話代が1万ぐらいかかったものです。
通話にしても、郵送にしても、さほど経費はかからないと思いますが、予備費として数万円見ておけばよいでしょう。

それから、打ち合わせですが、直接対面しなくても、電話、メール、手紙などで、十分間に合います。

ただ、実際には、一時帰国して来社される方が多いですね。私も数人海外在住の方を担当しましたが、帰国されなかったのは、ブラジルに移住された高齢の方1名だけでした。
やはり、出版というのは、人生の中で大きなイベントでしょうから、当然かもしれません。

ただ、完成した本は、日本国内で流通しますので、刊行後のサポートは国内にいるより受けにくいかもしれません。海外にある紀伊國屋書店の支店などに置かれる可能性はありますが、なかなかご自分の本を書店で目にする機会はないと思います。

ともあれ、通信事情の飛躍的な進歩によって、今や、海外在住でも自費出版が可能になったと言えるでしょう。

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