最近、「トイレットペーパーの三角折りの是非」の話題をよく目にします。
まあ、あれは自宅などで見かけたときはびっくりしますよね。
誰の仕業だ!? と思ってしまうくらい。
冷静に考えれば、来客のどなたかが、マナーとしておやりになったことだとわかりますが。
いま問題になっているのは、マナーではなく、衛生面です。
病院などでは、ノロウィルス感染などの予防のため、「三角折り禁止」の貼り紙をしているところもあります。
結論を言えば、三角折りの習慣は、マナーよりも、不衛生な面が勝るのでやめたほうがよいということです。
もうひとつ、よけいなことですが「三角折」ではなく「三角折り」が正しいです。
「折」は「今度あった折にでも」という、時節を表すときに使うものです。
さて、今回は当て字の話です。
飯間浩明さんのコラムのタイトルに「順才」とありました。
なんだろう、天才、秀才に関連した順才? と思ったら、日本料理によく出てくる野菜のことでした。
正しくは「蓴菜」で水生植物です。
ぬるぬるとした食感が特徴ですね。
当て字は順才のほかに「純才」もあります。
当て字が生まれるのは、正字の画数が多くて、書くのがむずかしいケースが多いです。
「醤油」も当て字として「正油」があります。
当て字で使われることが多いものに「才」があります。
年齢を表す「歳」の当て字です。
手書きのときは「15才」「60才」などとしたほうが、たしかに楽ですね。
それと、以前にも書きましたが「言葉」も当て字です。
元は「言の端(は)」です。
当て字を使っても一向にかまいませんが正字ではないということを知っておいたほうがよいかもしれません。