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完成した文章の推敲の仕方

文章は書いて終わりではありません

あなたは、やっと文章を書き上げました。そこで、やれやれ、と一休みしたいところですが、まだ完成、とは行きません。はたしてこのままでよいのか、見直すことが大切です。
これを、少し古い言葉で「推敲」と言います。今風に言い直すと「ブラッシュアップ」などとも言います。文字通り磨き上げることですね。

重要な推敲の作業

そこで重要なのは「推敲」の方法です。それは、ただ最初から、漫然と読み返しても、余りブラッシュアップには役に立たないことが多いからです。
なぜなら、原稿は当然ながらご自分が書いたものなので、読んでいても、次に何が書かれているかが、すでに頭に入っているからです。もう内容が分かったつもりで読んでしまうので、抜けている点や、直すべき点があっても見逃しがちだからです。

あえて終わりから読む方法も

また、最初のほうは丁寧に読んでいても、だんだんと、集中力が落ちてくる傾向もあります。そこで、私などは、あえて終わりの章から、逆に読んだりします。そうすると意外な発見が多いものです。

たとえば、同じような内容を2回、3回と書いている場合。この「重複」のチェックに、終わりから読むことが役に立つのです。「これは面白くて、読む人に受けるからぜひ書こう」と思っているエピソードも、2度、3度と出てくると飽きられます。それを避けてうまく入れるとエピソードが引き立つのです。

登場人物の整理

登場人物の関係性も整理する必要があります。余り多様な人々が出てくると、読み手が混乱し、印象が薄くなってしまいます。余り関係のない人は省略して、登場人物はできるだけ絞ったほうがよいです。
「姑」「義理の母」「叔父」「叔母」など、親族の呼び方もややこしくなることが多いです。自分にとって「姑」は、自分の子供にとっては「おばあちゃん」になるわけです。「姑」と「あばあちゃん」が入り混じると、誰のことを差しているのか分からなくなることがよくあります。そうした整理も必要になります。

矢印

晴心社でこうしたチェックや整理をすれば、あなたが完成した原稿の推敲(ブラッシュアップ)が可能になり、より読みやすい原稿になるのです。



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