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出版コンサルタント
今まで自費出版の本を数多く編集してきた中で、いちばん印象に残ったのが、出来上がった本を見て、「ここをこうすればよかった」「ここを直したい」という著者の方が発する「やり残し感」が感じられる言葉です。
そうならないようにするためには、どのような手を打つべきか? そこで私が考えたのが『出版コンサルタント』という新たな立場です。
ポイント1: 高額な自費出版での失敗を回避するためには?
家を新築するとき、あるいはマンションなどの大規模修繕工事のときなど、多額な費用がかかる場合に、リスク対策として建築コンサルタントに依頼して、各工程を監視してもらうという方法を取るケースがあります。
もちろん、そのコンサル費用が余分にかかるわけですが、結果的にはそのほうが断然安心できるのでむしろ安いと考える方も多いのです。
昔あった耐震設計の手抜き事件、最近話題の杭打ちデータ改ざん問題などは、お金を払う側が監視してないと業者はどこかで手抜きをする可能性があることを示唆しています。
家ほど高額ではないですが、自費出版に作る過程においても事情は同じです。
ポイント2: どういう問題が起きているのでしょうか?
それでは、自費出版会社とのやりとりで、どういう問題が起きうるのか、考えてみたいと思います。
安い価格で出版する場合
出版の形態にもよりますが、およそ、安い価格のものは、もともとコストをかけないというコンセプトなので、さほどコンサルタントの入る余地はないと思えます。著者の方も安さを求めているでしょう。
ただ、作るだけでよいのかという問題なので、できたものが不完全な場合は後悔することになります。
では、なぜ安くできるのか・・・
それは「編集、原稿整理、校正」などの工程を省いているからです。これはこれで、省くと後悔することになります。このサイトの「原稿の手直し」のところをご覧いただいて、ぜひ発注することをお勧めします。
こちらのページをご確認ください → 原稿の手直し
高額な費用で出版する場合
そこでコンサルタントがより必要になってくるのは、主に編集作業が入って全国に流通させる出版形態になると思います。
編集費、流通にかかる費用、広告費なども含まれるので、当然高額になります。せっかく高いお金を払っているのですから、いろいろとこちらの要求を通したいところですが、出版社側も、できるだけコストを下げたいという思いがあります。
なぜかというと、この手の出版社は普通の出版社と違って、1冊あたりの部数が少なく、刊行点数が多いという特徴があるからです。月100冊として、年間1200冊、1冊あたり10万円コストが増えるとすると、年間1億2千万円よけいにお金がかかるということになります。それは厳しいので、コスト管理にはうるさくならざるを得ないのです。
ポイント3: 編集者への希望の伝え方が大事です!
でも、これは出版社側の都合で、著者は高額のお金を払っているのですから、その費用の範囲内でどんなことができるのか、本の内容や装丁に関しては編集者への希望の伝え方が大事になります。
また、本の完成後の書店や販売などに関する希望もこちらの要求がどこまで許されるのか、これも重要なポイントです。
そこで、状況に応じて、的確にアドバイスできる出版のコンサルタントの役割が出てきます。
※「コンサルタント例」で詳しくご紹介しています。
ポイント4: 大事な本のタイトルや見出し
本のタイトルや見出しなども、大事なので、そのアイデアを出します。
タイトルなどは、いくつか候補案を出して、選んでもらうような方法を取ることが多いです。一般にタイトルやペンネームはカバーができる前であれば、変更は可能なので、仮に決めておいて、後から変更するという段取りでも十分間に合います。
ポイント5: 帯のコピー
本に帯がある場合は帯のコピーなどを提案することも可能です。
帯の表側にはキャッチコピー的なものが多く、できれば簡潔なものがよいです。常套句も避けたいところです。
帯の裏側は、本の内容が分かるようなもので、目次にあるタイトルを入れたり、どこかの文章の一節を入れたりすることが多いです。どこを切り取るか、それによって、編集者の資質が問われます。
著者の想いとぴったり合致すると「いや、よくここだとわかりましたね」とおっしゃることもあります。そんなときこそ編集者冥利に尽きます。
おそらく、こういうジャンルの職業はまだないと思います。ぜひ当社にご用命ください。
出版コンサルタントのお申し込み方法
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